行くぜ占い

久しぶりに占いに行ったので私と占いの話をする。占いにも色々歴史や種類があるし、私は門外漢なのでな~んにも分からない。だけど、人間の占いに対する態度をレベルで分けると概ね下記のようになると思っている。

 

レベル0(占い?ほ~ん)

テレビや雑誌でやっているのを見る

 

レベル1(普通そんなもん)

神社やお寺に行った時におみくじを引く

 

レベル2(かわいいね)

祭りや街中で占いを見かけて占ってもらう

 

レベル3(好きって言いなよ)

予約して占いに行く

 

レベルが上がるほどかける時間もお金も上がる。レベル3以上になると、もうあとはどれだけ占いに自分の時間とお金をかけるかになっていく。人によっては自分で占いを学びだしたり、新たな占いを作り出したりする。

それで私が今どこら辺にいるかというとレベル3になる。手相、タロット、姓名判断……占いならどんなものでも面白い。あの細長い棒をジャランジャランやっている所が見たい!と思って易占いに突撃したこともある。その占い師はいい人で、いつもより多めにジャランジャランしてくれた。あとは亀の甲で占うやつをいつか体験してみたい。大阪のアメ村にあるというブログ記事を昔読んだが、今もあるかは定かではない。

そういうわけで占いは好きだが、のめり込みやすく騙されやすい素直な性格をしているので年に1,2回しか行かないことにしている。それに占ってもらうような悩み事は短期間でそんなにコロコロ変わらない。昔1つの悩み事で占いをはしごしたらどうなるかやってみたことがあるが、だいたい同じ占い結果になったのでもうやらない。お金もないし。なんでそんなことしたの?

でも占い師の話を聞くのは面白い。含蓄がある話も何を言っているか分からない話も面白いし、話がそれても面白い。たとえば今日行った占い師は水牛の話をしてくれた。水牛はライオンに自分の子がさらわれると、見せしめにそのライオンの子を殺すらしい。真偽は分からないけれど水牛強い。その占い師は結局1時間の予約で1時間半も話してくれた。

あと占い師に自分のことをズバズバ言われるのも面白い。当たっていようがいまいが関係ない。知らない人が自分のことを懸命に考えてくれたうえで色々言うのが面白いのだ。あとだいたいの人がほめてくれるし将来が良くなるようにアドバイスしてくれる。……こいつ、承認に飢えてないか?周りの人とちゃんとコミュニケーション取ってるか?心配になってきた。

今は数年越しに同じ所に行くことが比較的楽しい。年を経て占いの内容がどんなふうに変わるかを見たいからだ。ただ去年行った所は2回目でついに金ヅルと判断されたのか、3本セットで24万のハンコを売りつけられそうになった。まあそういうこともあるよね。

うまく言えないけれど、占いの一番面白い所は占い師の背後に占いというよく分からない巨大なルールがあるのを感じ取れる所だ。どの占い師も私の話を少し聞くとすぐに頭の中でそれぞれの占いのルールを参照し始める。中には実際に分厚い本をペラペラめくってくれる人もいるし、たくさんのカードから1枚スッと選び出してくれる人もいる。世界の広がりを感じさせてくれるその瞬間が何より面白い。この感覚を他の学問の人と話す時にも発動できたら勉強が楽しくなると思うんだけどな~。

まあそれはそれとして今年初の占いを終えた今、次は水晶占いに行ってみたい。水晶に手をかざすあのベタなやつだ。水晶に未来が映る所を私もぜひ見てみたい。見せてって言ったら見せてくれないだろうか。今度見せてくれそうな所を探してみようと思う。