結婚式参戦における狂おしい葛藤

友人たち(多分ね)の結婚式に出席……する!と決めてから1ヶ月近く経つ。実は「出席」と「する」の間にはかなりの葛藤があった。出席……いや欠席……いや半分だけ出席……いやそれならいっそ出席……くらいの。

結婚式の案内が来てから色んな人と連絡を取った。「行く?」「お前が行くなら行く」とかいう心理戦。最悪だよ、花婿と花嫁に詫びた方がいい。

祝福する気持ちはもちろんあるのに、ここまで葛藤していたのには2つ理由がある。

まずは費用。出席するなら2人を祝福するにふさわしい見た目にならければならない、ならないと私は思う。普段はあまり身なりに頓着しない人間なので、よそ行きの見た目を1から作り上げる必要がある。そうなってくると、シンプルにお金がかかる。お金と友人への好意を天秤にかけるのは申し訳ないが、お金は大事なのだ。

次に人。結婚式には安心できる友人たちばかりが来るわけではない。今の私にはもはや、そこそこ好きでない人に使う体力や気力が残っていないのである。もういなかったことにしている人たちにうっかり会って消耗したくないのだ。

上記の懸念事項がありながらも、私は出席することに決めた。友人たちの一大セレモニーだし、私を呼んでくれた厚意に応えたいと思ったのだ。本当にえらい。2次会の写真係を急に任されてしまっても狼狽えない。友人たちが主役なのだから。とりあえずシャッターを押しておけばいいのだ。

出席すると決めたからには私の心は揺らがない。揺らがないけれど、どんどん減る財布の中身を見ると悲しい顔をせざるを得ない。しかし購入したドレスやアクセサリーや靴や鞄は大変ステキなので結局ニコニコにならざるを得ないのだった。キレイなものが家にあるのは良い。

後は結婚式当日を迎えるだけである。なんとか乗り切りたいし、無事に乗り切ったなら星空の下で踊りたい。祈るばかりだ。