結婚式、完

1個前の記事で書いた結婚式に行ってきた。歴史ある神社での華やかかつ厳かな結婚式だった。紅葉もちょうど見頃で、ここに決めた花嫁のセンスに感心せざるを得ない。

招待状を貰ってからはずっと結婚式のことで右往左往していた。色んな人に色んなことを相談した気がする。その節はどうもありがとうございました。おかげさまでなんとかとても素敵に終わったので、振り返りとしてメモを残すことにする。

まず、他人の人生に参加している……という思いが結婚式の間ずっとあった。多くの人間がこの結婚式を作り上げていることへの畏怖を感じたし、こんなもん急に私が奇声をあげて暴れ出したら全て終わってしまうだろ……と思っていた。実際、結婚式の終わり際には社会性をほとんど使い果たしてウズウズしていた。花嫁花婿は命拾いしたな。

あと私は儀礼やマナーにあかるくないので、私のミスで結婚式にケチがついてしまうのではという不安が常にあった。花婿のお母様が厳しい人らしいという噂もその不安をかき立てていた。けれど、いざ花婿のお母様を見たら黒髪に金のメッシュが眩しいご婦人だったので、そういう方面で厳しいのか~(?)と思ってちょっと安心した。

着飾った花嫁花婿はピカピカのキラキラだった。紅葉も相まってまさに絵になる2人といった感じ。いいもん見たな~!

結婚式の後に、花嫁の実家のレストランで行われた披露宴も楽しかった。会場は2人に縁のあるラベンダーカラーでまとめられていて素敵だったし、洋装の花嫁花婿もまた華やかでよかった。それに花嫁のお父様が作ったというお料理が大変おいしかった。はりきってたくさん作ったという言葉通り、本当に後から後からおいしいお料理が出てくるから笑ってしまった。花嫁の弟さんが切ってくれたローストビーフも、食べ終えた瞬間に次が来るので無限ローストビーフだ!とニコニコしていた。そういえば働き者の花嫁はローストビーフの皿を3枚器用に抱えて、ウェディングドレス姿で各テーブルをくるくる給仕してまわっていた。花嫁なんだからゆっくりしていればいいのに。でもそこが彼女の良いところなんだよね。

披露宴の準備も何もかも花嫁花婿が用意してくれていて、私はほとんど楽しむだけだった。余興にも全力で参加して無事に豪華景品をゲットした。ちゃっかり参加賞も貰った。それでも一応写真係だったので、渡されたチェキやスマホで披露宴の様子をパシャパシャしていた。チェキを使うのは初めてだったけれど、良い写真ばかり撮れたので今後は専属カメラマンとしてやっていくかという気持ちになれた。機会があればぜひ雇ってほしい。

というわけで色々不安だったけれど、なんとか無事に結婚式と披露宴を終えた。やったね!と思っていたら、花嫁から写真係のお礼にとプレゼントを貰った。中身は高級そうなピンクの口紅で、なんと私の名前がハートマーク付きで刻印されていた。この花嫁には多分一生敵わない。できるやつだ。

私はどうしても自分のことばかりになってしまうので、彼らを見ていると自分が恥ずかしくなる。それでも今回結婚式に参加してよかったと思う。

結婚おめでとう、君たちがこれからも2人健やかにあることを祈っています。